三十路理系男の科学ニュース日記

ブログ名のとおり、三十路過ぎの理系男が世の科学ニュースを見て色々思ったことを書き連ねるブログです。

青い色素はなぜこうも人間を引き付けるのか。ネタ的な意味でも。

青いバラを作る研究は、遺伝子操作などが今のように当たり前になる以前から行われてきた。数々の物語の主題や副題としても、青いバラは多々登場してきた。しかし、バラに限らず青が存在しない花は多数ある。今年7月下旬には、ついに青いキクが誕生したらしい。

www.gizmodo.jp

バラやキクでは珍しいものの、青い花自体は探せばわりと身近にあったりする。日本では、春先にどこかの河原の草むらなどで見かけることのできる「オオイヌノフグリ」なんかはしっかり青い色をした花をつける。

しかし、なぜか青い色素というのは、人々の心を惹きつけて止まないようだ。バラやキクのように、わざわざ多額の研究費用を投じて遺伝子操作してまで、もともと青が存在しない種類の花を青くしようというのだから。多額の投資をしても、生花市場で流通して高い収益を生み出しているわけでもないし、ましてや何か人類にとって画期的に役立つことがあるわけではない。ただ、物珍しさと好奇心のためだけに、これだけ話題にされるのは、青い色素の持つ魅力なのではなかろうか。

・・・さて、青い色素という話題で管理人がいつも思い出すのは、2004年にネットでネタとして大流行したペプシブルーだ。覚えている方もいるだろうか。

このペプシブルー、味が不味いと商品自体は大変不評だったのだが、ネットでは大評判だった。このペプシブルーを使って米を炊くなど、斬新なネタツールとして。

 ↓ googleで検索してみると、このとおり。

ペプシブルー ご飯 - Google 検索

 

当時でも青い食用色素など簡単に手に入ったであろうに、わざわざペプシブルーを買って米を炊くのだから、ペプシブルーは相当なインパクトがあったのだろう。青い食材って見たことないような気がするので珍しさもあったのだろう。

まぁそもそもはペプシブルーを普通に飲んだ後、便が緑色になるというのがネタとしての発端だったのだが。いったいどれだけの色素を含んでいたのだろうか・・・。

この記事をご覧のみなさんも、青色のバラやキクを作るのは難しいとは思うが、ぜひ一度ネタとして青いご飯を炊いてみてはいかがだろうか。パーティーなどに持っていけばウケること間違いなしだと思う。(食べてもらえるかはわからないけど。)

小学生が考えた「分数ものさし」で分数の割り算が直感的に理解しやすい!

なんと、小学生が考えた「分数ものさし」が今年11月に商品化されるらしい。

これ特許とか意匠権とか取るのだろうけれど、小学生にしてかなりの特許料収入を得るのではないかと思うとこの小学生が単純にうらやましい。そんなことを考えてしまう管理人(見た目も頭脳もオッサン)が情けない。

news.tbs.co.jp

この「分数ものさし」、調べてみるとニュース自体は4月に流れていたらしい。私は今回商品化のニュースで初めて知ったのだが、アンテナが低くて申し訳ないくらい。

一見何がすごいのか見た目ではわかりにくいかもしれない。例えば分数の足し算をするだけならば、別にこんなのいらないんじゃない?と思う人も多いだろう。しかし、記事のタイトルのとおりこの「分数ものさし」を使うと、分数の割り算がとても直感的に理解しやすい。以下の記事が「分数ものさし」を使った分数の割り算の仕方がわかりやすいと思う。

(有料会員でないと記事全文を読めませんが、無料でも読める一番最初の画像だけで理解できると思います。)

www.asahi.com

いや、これは素晴らしい。

10年くらい前に大学生の学力低下ネタで、分数の割り算ができない大学生がいるというようなトピックが騒がれたことがあるが、ぜひそういう大学生には必携にしてほしい。

というかまぁ、私は分数の割り算はできていたのだが、(分数に限らず)割り算は「逆数の掛け算」と機械的に理解していた私にとって、分数の割り算を直感的に理解できるこの分数ものさしは大変画期的だと思った。

せっかくだから、ぜひ12cmだけではなくて、30cm版とか1m版のものさしも作ってほしい。いろんな分数計算ができそう。でも作るなら、30cmとか1mだと分数計算的にはちょっと中途半端だから32cmとか96cmとかになるのだろうか。96cmは正直使いづらそうだが、32cm版は実現してもよい気がする。ぜひ頑張ってほしい。

来年あたりこの小学生が高額納税者にランクインされていたりして。

ゴムが一気に破けるメカニズムが解明される。地味にすごいかも。

 地味だけど、ちょっと面白い記事を見つけた。ゴムが破れる仕組みが解明されたそうだ。というか、ゴムが破れる仕組みがこれまで解明されていなかったらしい。

www.itmedia.co.jp

 

そもそもゴムってどんな破れ方するんだっけ?と思ったが、なるほど、確かに最初は少しずつ引きちぎれて、あるところで途端にちぎれるスピードが上がる。

子供の頃あった手品?ネタのひとつに、風船に針を刺しても割れない、というものがあった。風船の一部にあらかじめセロハンテープを貼っておき、そのセロハンテープの真ん中あたりを針で刺すと、確かに割れない。(まぁ空気は抜けるけれど。)

つまるところ、ゴムの亀裂が進展するスピードが速くなると脆性(ぜいせい)破壊を始めるということだ。 これを起こさないためには、ゴムの亀裂の進展スピードを遅くするなんらかの仕組みが必要だということだ。風船にセロハンテープを貼り付けると、セロハンテープがその役割をしてくれる。最初からゴムにそのような素材を使えるなら、一気に千切れたり破裂したりしないゴムができるかもしれない、ということだそうだ。

ゴム同様、グニャグニャ曲げることができる塑性素材であるプラスチックも、同じ性質を持つらしい。ということで、この仕組みが解明されたので、これを防ぐ方法も今後色々考えられるということらしい。丈夫なゴムやプラスチックが今後開発されることが期待されるらしい。

何かと成果が求められる現代だが、こんな基礎研究がきっと未来のイノベーションを生んでくれるのだろう。こういう地味で地道な研究を、ぜひ大切にしてほしい。

 

中国の白亜紀の地層で見つかった、とさかのある恐竜の化石について

 この20年の中国での恐竜化石発掘は目覚ましく、様々な新種の化石が発見され、恐竜時代の新しい情報が多々手に入ってきた。

今回の発見もまたそうだ。中国で白亜紀後期の地層から、頭にとさかのある恐竜化石がみつかったそうだ。

www.jiji.com

 頭にとさかというのだから、ニワトリのような恐竜なのかと思いきや、違った。「ヒクイドリ」という、インドネシアニューギニア、オーストラリア北部に生息する飛べない鳥に似ているらしい。

まぁ似ているというだけで、直接先祖-子孫の関係はないのだろうが。全身の骨格がほぼそろっているという、大変恵まれた保存状況で(化石になった「本人」は急に土砂に生き埋めになったとか悲惨な最期を遂げたのだろうが・・・)年齢も8歳だったと推定されるくらいなのだからすごい。

中国はまだまだ科学者が未踏の土地が残っていそうだ。今後も様々な恐竜化石が発見され、当時のローラシア大陸ユーラシア大陸北米大陸がくっついた状態の大陸)東端の地球環境を再現してくれることだろう。

ところで、恐竜好きには既に有名な話だが、恐竜は「絶滅」してはいない。我々の身近に、鳥類という形で進化して生き延びている。それくらい、恐竜と鳥類との進化は連続的だったらしい。約6,500万年前に恐竜の大部分は確かに絶滅し、地上の覇者ではなくなってしまったが、一部の羽毛を持った小型の恐竜たちが生き延び、現在の鳥類になっているのだ。

今も売っているのだろうか。ケンタッキーフライドチキンを食べて集めた骨から恐竜の骨格模型を作ろう!という主旨の本があった気がするが、その筆者はなかなか先見の明があったのだと思う。

スーパーカミオカンデの改良にレアアースの「ガドリニウム」を混ぜる

宇宙空間から飛んできたニュートリノなどの素粒子を観測する、スーパーカミオカンデ。すごいことはすごいのだが、今後観測を目指す「反電子ニュートリノ」が地球に飛んでくる量が少ないので、その検出は極めて難しい。というかもはや運

そこで、少しでも反電子ニュートリノ素粒子を検出しやすくするように、この度改良を加えるらしい。

www.asahi.com

 

この改良でカギとなるのが、レアアースである元素番号64番の「ガドリニウム」らしい。

f:id:over30scientist:20170815212248p:plain ← この子です。

この画像は以下の姉妹サイトから引用しています(宣伝)

元素周期表のダウンロードページ | よしじのものおき Yoshi-G's Storage Room

 

そもそも、反電子ニュートリノをどのように検出するのか?

記事によると、反電子ニュートリノスーパーカミオカンデの巨大水槽の陽子(水分子に含まれる陽子だろう)に衝突すると、「陽電子」と「中性子」が飛び出す。これはまぁ、ぶつけられた陽子が分裂すると思ってもらえればいい。(厳密には分裂とはいえないかもしれないが。)このとき、「陽電子」は水中でチェレンコフ光という光をわずかに発する。この光を、水槽の周りにある検出器がキャッチすることで、「反電子ニュートリノ」を検出したことになる。

この水にガドリニウムを加えると、中性子からもチェレンコフ光が発生し、検出の可能性を高めることができるらしい。

 

気になるのが、水に0.1%もガドリニウムを混ぜるらしい。結構な量だと思う。ガドリニウムの単体金属ってどんな状態なのかわからないが、水が結構濁って見えるのでは、と心配になってしまう。

スーパーカミオカンデもすごいが、もともとあった神岡鉱山も個人的にはすごいところだと思う。銅の大鉱山だったはず。日本の金属鉱山はもはや鹿児島県の菱刈鉱山(金)だけだが、昔は色々なところで金属を掘っていたのだなぁと思うと感慨深い。

 

そういえば今日はペルセウス座流星群が極大の日だった

ペルセウス座流星群は、流星群の中ではかなり有名だろう。毎年8月12日~13日にピークが訪れるので、夏休み中の中学・高校生には夜更かしして観察しやすいから。

日本だと、13日の朝4時頃がピークだったようだ。

sorae.jp

 

もちろん、日本以外でも観察される。そしてニュースにもなる。風車のバックに流れる流星の写真はきれい。

www.bbc.com

 

「〇〇座流星群」と呼ばれる流星群は他にもいくつかある。なぜこのような名前なのか・・・?それは、その特定の星座を中心に流星が多数見られるから。ある星座を中心に流れるだけなので、例えばペルセウス座流星群も、ペルセウス座の周りでだけ流れるわけではない。反対側の空でも、ペルセウス座から遠ざかる方向に流星が見られる。
なかなかシャワーのように見えるわけではないが、結構立派な流星を多数観察できるので、興味ある方はぜひ見てほしい。

ちなみに、8月13日がピークなだけで、その前後数日間は観察できる。ぜひ今夜、あるいは明日、お盆休みで時間のある方は見てほしい。

星空を眺めながらぼんやり寝転んでいるだけでも、非日常を味わえて楽しい。空がきれいだと、体が浮かび上がるような錯覚に陥ることも・・・!(私はこれが苦手だけれど。)

この記事を8月末くらいに読んで舌打ちした方へ。次に比較的よく見えることで有名なのは、10月21日頃がピークのオリオン座流星群。地域によってはちょっと夜寒いかもしれないが、暖かい服装で大空の神秘を楽しんでほしい。

アルゼンチンで発見された巨大恐竜のニュースのお茶目な研究者

2014年にアルゼンチン南部で発見された巨大恐竜に関するニュース。今週になって、Patagotitan(パタゴティタン)という名前が与えられたらしい。

BBC News(英語のみ)

www.bbc.com

記事の表題は、発見当初は77トンと推定された巨大な体が、その後の詳細な研究で69トンだと見積もられたことから、「ちょっとスリムダウン」と書かれている。

さて、この記事の最後に、研究者がこのパタゴティタンの骨と一緒に並んでい写っている写真があるのだが、それがなんだかお茶目なのだ。もうどう見てもいい年のおっさんなのだが、やはりこのような研究者の方々は恐竜大好きでやっているわけで、顔から嬉しさがにじみ出ている様がなんともおもしろい。

英文が読めない方も、ぜひその写真だけでも見て和んでほしいと思う。