ドローンが家をスキャンして提案するシステム。余計なお世話だけれど、役立つ面もあるかも。

今やビジネスは固有の技術力で勝負する時代ではなく、様々な技術を組み合わせたり、それまでとは違う角度で技術を使って新しいイノベーションを売りにする時代

そういう意味では常にチャレンジを続けているAmazonが、また新たなイノベーションを提供してくれるようだ。

sorae.jp

家をスキャンといっても、家の中までスキャンするわけではないようだ。外装だったり庭だったり、見える範囲の、その家の人が必要そうなものを提案するようだ。

JRの駅構内にある自動販売機に、顔を識別してその人の好みそうな飲み物を提案してくれるものがあるが、正直な気持ち、余計なお世話だ!と思ったりする。このAmazonのサービスも、余計なお世話感が満載だ。

しかし、個人に対しては余計なお世話だけれども、社会インフラとかに対してはかなり有用な気がする。ドローンが通過した範囲の道路、橋、送電線などを点検し、異常があったら提案してくれる・・・。個人の家なら、多少屋根が傷んでいようと、庭木が枯れかけていようと、お金がないのだから大きなお世話だ!となってしまうけれど、必要不可欠な社会インフラなら、異常を即発見、通報し即修理するというのは非常に役立つだろう。

ということで、自治体やインフラ会社のメンテナンスで活用してほしい気がする。異常を知らせたときの報酬とかの契約がめんどくさそうだが、うまく活用すれば社会インフラのメンテナンスの効率化に役立つに違いない。

指紋認証で飛行機に乗れるシステム。すごいようなこわいような・・・

デルタ航空指紋認証で搭乗手続きをするシステムを導入するそうだ。

www.gizmodo.jp

すごいと思う反面、ちょっとこわいと思うのは私だけでしょうか。

これで過去の犯罪歴がわかり搭乗拒否でもできれば悪くはないけれど、そこまでのシステムではないだろうし。銀行の生体認証もちょっと違和感を感じるような私は既に時代遅れなのだろうか。

この時期悩ましい蚊についてちょっと詳しくなれるニュース

管理人は子供の頃、蚊に刺されやすかった。友達と遊んでいても、私だけボコボコに刺されていた。なぜなのだろう。

さて、今日紹介する記事の見出し、蚊の多いと言われる県について書いてあるのですが、それよりも蚊の種類や生物学的分類などについてコンパクトにまとめられているのが気になりました。蚊を見ているだけでかゆくなる、という方には閲覧をおすすめできませんが・・・。

www.asahi.com

なるほど、蚊は「ハエ目カ科」なんですね。大分類ではハエなのか。

そして蚊柱を作るユスリカは、ちょっと違う種類なんですね。

あと、ジュラシックパークで恐竜の血を吸った蚊は「オオカ」という種類でしかもオス・・・見ただけでそこまでわかる研究者の先生がすごい。

記事の最後の方に、蚊に刺されやすい人は遺伝子レベルで決まっていること、体からの揮発成分(要はにおい?)で蚊の集まりやすさが異なる、と書かれているが、同じ人でも年齢によって刺されやすさは異なるのだろうか。というのも、この記事の冒頭で書いたように、私は子供の頃やたらと蚊に刺されていたのだが、30を過ぎた今はさほど刺されない。遺伝子は変わらなくても、年齢で体の発する「揮発成分」は変わるということなのだろうか。

去年2016年はジカ熱が話題になったし、2014年は日本でデング熱が発生し騒ぎになった。蚊は厄介な病気を媒介するのでおそろしいのだが、個人的にはマラリアだけは日本で蔓延してほしくない。平安時代には日本にもマラリアがあったと聞くが、どうか今の日本では勘弁してほしい。

3Dプリンターで生体部品を作る時代

ここ10年くらいでの3Dプリンターの進化は目覚ましいものがあると思う。ほんと、10年前には3Dプリンター?なにそれ?というような感じだったし。

www.gizmodo.jp

3Dプリンターの肝心な技術は、材料工学なのだろうな。3DのCADだとか3Dスキャナだとかは、今や対して難しい技術ではないだろう。

それよりも、整形部分に使う材料が重要だと思われる。ひとつひとつの材料粒子は小さくCADでのデザインに合わせられなければならないし、最終的にはその材料粒子同士がしっかりくっついて所定の強度を維持できるようになっていなければならない。この部分が実現できなければ、3Dプリンターは成り立たなかったろうなぁ。

樹脂は比較的早い時期に3Dプリンターができていたと思うが、今やちょっとした金属やらシリコン材料やらなんでもござれだ。個人でも使うことができるということだし、すごい時代になったもんだ。

月の岩石には割と水が含まれているらしいが、水資源になりうるほどではなさそう。

月の岩石を分析した結果、内部に水を含んだガラスのビーズが見つかったそうだ。

sorae.jp

ガラスのビーズ!?火山活動でできたと書かれているので、火山ガラス(「黒曜石」と書いた方がわかってくれる人が多いかも)なのだろう。地球の火山ガラス(黒曜石)も内部に水を含んでいるので、電気炉の中で1,000℃くらいにして数十分放置すると、水が膨張して綿あめのような形状になる。

つまり、月でもそのようなものが見つかったということなのだろうか。

もし火山ガラス中の水と同様のものだとしたら、記事で書かれているような水資源として使うには心もとないような気がする。相当な岩石を砕いてようやくわずかな水を得られる、くらいのものではないだろうか。これまでの想定よりも多く水が存在しているらしいものの、人類が水資源として使うには少ないと考えてしまう。実際はどうなのだろう。

大腸菌のDNAでデータの読み書きを行う実験

この発想はわからなくもないけれど、まさか実現するとは・・・

www.gizmodo.jp

DNAにはA、C、G、Tの4種類があり、この組み合わせで体のあらゆる部分の細胞が生成されたり、その細胞に必要なたんぱく質が合成されたりするのは高校の生物でも習う範囲の内容だろう。そして、この4種類のたんぱく質機械的に使ってさも電子データの0と1のごとく情報を蓄えることができるのでは?という発想自体は、誰でも考え付くかもしれない。

しかし、それが実際にできたのがすごい。しかし、記事中にもあるとおり、データの復元(エンコード)が容易ではなかったのはひとつの課題だと思う。そんな課題もいずれ解決されてしまいそうだけれど。

ところで、大腸菌ってDNAの研究ではすごい。色々な場面で活躍している。DNAの解析にも、大腸菌の持つ特有のたんぱく質が使われていると聞いたことがある。大腸菌単細胞生物なので、自己防衛機能のひとつとして、大腸菌自身が持つDNAの配列とは異なる特定のDNA配列を壊すたんぱく質を持っているらしい。これがいわゆる免疫として働き、大腸菌自身のDNAが別の生命体と混ざってしまうのを防ぐらしい。この特定のたんぱく質を使うと、人間でも他の生物でも、その特定のDNAを切断できるので、その後のDNA解析に有用だそうだ。

大腸菌、おそるべし。

1滴の血液から13種類のがんを検出する!注目はすい臓がん

がん検診で驚くべきニュースが飛び出した。

www.yomiuri.co.jp

血液1滴から検出、というのもすごいが、個人的に注目したいのはすい臓がん

おそらくすい臓がんはもっとも発見しにくいがんのひとつ。すい臓が体の内部に位置しており、他の臓器も邪魔して検診しにくい。発見された時には既にがんがかなり進行しており、すい臓を摘出するにも抗がん剤を投与するにも、手遅れで死に至るケースが多いと聞く。

実は私の父もすい臓がんで亡くなった。気づいた時にはもう手遅れ抗がん剤治療も効果なく、別の部位にがんが転移し、医師の予告どおり、発見から1年経たずに他界した。

この検出技術ですい臓がんが早期発見できるなら、画期的だと思う。それくらい、すい臓がんは発見しにくい。血液1滴といわず、個人的には100mlくらい提供してでもがんが発見できるなら大きな価値があると思う。