三十路理系男の科学ニュース日記

ブログ名のとおり、三十路過ぎの理系男が世の科学ニュースを見て色々思ったことを書き連ねるブログです。

大腸菌のDNAでデータの読み書きを行う実験

この発想はわからなくもないけれど、まさか実現するとは・・・

www.gizmodo.jp

DNAにはA、C、G、Tの4種類があり、この組み合わせで体のあらゆる部分の細胞が生成されたり、その細胞に必要なたんぱく質が合成されたりするのは高校の生物でも習う範囲の内容だろう。そして、この4種類のたんぱく質機械的に使ってさも電子データの0と1のごとく情報を蓄えることができるのでは?という発想自体は、誰でも考え付くかもしれない。

しかし、それが実際にできたのがすごい。しかし、記事中にもあるとおり、データの復元(エンコード)が容易ではなかったのはひとつの課題だと思う。そんな課題もいずれ解決されてしまいそうだけれど。

ところで、大腸菌ってDNAの研究ではすごい。色々な場面で活躍している。DNAの解析にも、大腸菌の持つ特有のたんぱく質が使われていると聞いたことがある。大腸菌単細胞生物なので、自己防衛機能のひとつとして、大腸菌自身が持つDNAの配列とは異なる特定のDNA配列を壊すたんぱく質を持っているらしい。これがいわゆる免疫として働き、大腸菌自身のDNAが別の生命体と混ざってしまうのを防ぐらしい。この特定のたんぱく質を使うと、人間でも他の生物でも、その特定のDNAを切断できるので、その後のDNA解析に有用だそうだ。

大腸菌、おそるべし。