三十路理系男の科学ニュース日記

ブログ名のとおり、三十路過ぎの理系男が世の科学ニュースを見て色々思ったことを書き連ねるブログです。

日本に住むすべての人に知っておいてほしい、鬼界カルデラについて

昨日7月30日(日)、NHKスペシャルで日本列島の成り立ちについて紹介する番組を放送していた。

NHKスペシャル | 列島誕生 ジオ・ジャパン第2集 奇跡の島は山国となった

さて、この番組の中で、紀伊半島の南端で約1500万年前に起きたカルデラ噴火について紹介していた。それはそれは恐ろしい、今の日本で起きたらどうなるだろうか、という恐怖感を感じる内容だった。おそらく、多くの人は、まぁ1500万年前だし・・・くらいの気持ちでご覧になったと思う。

しかし忘れてはいけない、もっと最近、日本でさらに大規模なカルデラ噴火が起きていたことを。おそらく、この当時西日本に上陸していたであろう人類は死滅したと思われる。それくらいの大噴火が起きていたのだ。

www.mbs.jp

場所は鹿児島の南方、大隅半島の南端佐多岬屋久島とのちょうど真ん中くらいの海底である。上に紹介した記事にもあるとおり、この鬼界カルデラ、今も絶賛活動中なのだ。そしておそろしいのが、この鬼界カルデラが再度大噴火を起こすと、日本だけで1億人の死者が出ると予想されている。

1億人!もはや規模が大きすぎて、悪い冗談にすら聞こえない。まぁ要するに、東北と北海道に住む人以外は死にますよ、ということだ。実際、7300年前に噴火した火山灰は、関東地方にも「アカホヤ火山灰」としてしっかり降り注いでいる。(アカホヤという名前は宮崎県のものらしいが。)

火山大国というだけあって、日本の火山の規模は本当におそろしいのだ。ちなみに、鹿児島県の厚いシラス台地を作ったのは、約2万5千年前に噴火した別の火山(鹿児島湾北部の「姶良カルデラ」)によるものだ。そのような恐ろしいとしか形容できない火山と、私たちは隣り合わせで暮らしているのだ。

このような噴火がひとたびおきれば、もう逃げられない。飛行機はジェットエンジンに火山灰を吸い込むと飛べなくなってしまう。鉄道も線路に大量に火山灰が積もれば脱線してしまう。雪と違っていつか溶けるわけでもない。だから、私たちには対策のしようがない。噴火したら最後、天に身を任せるしかない。自分たちが生きている間に起きなければいいが、2011年の東日本大震災のように、マグニチュード9の地震が起きたりもするのが現実だ。

備えても、どうしようもないかもしれない。ただ、どうか、マンガやSFや、人類誕生以前の昔話ではないということだけは、知っておいてほしい。