三十路理系男の科学ニュース日記

ブログ名のとおり、三十路過ぎの理系男が世の科学ニュースを見て色々思ったことを書き連ねるブログです。

ブタの臓器全てを人間に移植できる日が来るのか

10年以上前の某SFアニメで、自分の臓器の予備としてブタを飼育するビジネスの描写があったが、それがまた実現しようとしている。

www.afpbb.com

さて、この記事を読んで素晴らしいと思うか、恐ろしいと思うか

正直、人間が生き延びるためにブタが飼育され、人間に管理されているという点では、臓器移植に限らず、食用として大量に飼育され殺されている今現在も、何も状況は変わっていない。私自身も、豚肉は食べる。しかし私がブタを殺して、解体して肉にしたことは一度もない。世の中には、そういう家畜たちの実情を本当に憐れんで、菜食主義者になる人も一定数いる。

技術があれば実現するのが人類だ。今のように、大量のブタを管理し、安全に飼育して、別の国まで輸送しているのも、人類の今の技術に基づいている。それならば、ゲノム編集によってブタの臓器すべてが人間に安全に移植できるのであれば、人類はそれをするだろう。むしろ、今の食用ブタの臓器のおそらく大部分が廃棄されていることを考えれば、その臓器がヒトの命を救うのにつかわれる方がもったいなくない、とも考えられる。

この手の生物学の進歩に関わる話は、技術の進歩に対して、人間の価値観や倫理観の変化が追いつかないことが多い。しかし、20年後には、当たり前のようにブタや別の生き物の臓器を人間に移植しているかもしれない。