三十路理系男の科学ニュース日記

ブログ名のとおり、三十路過ぎの理系男が世の科学ニュースを見て色々思ったことを書き連ねるブログです。

絶滅したドードーの生態を骨から予測する。季節周期の生態が復元される。

「飛べないブタはただのブタだ。」

これは、スタジオジブリの映画『紅の豚』の名台詞だが、果たして「飛べない鳥」はどうなのだろうか。

さて、飛べない鳥というとペンギンが真っ先に思い浮かぶ管理人だが、この度人類が過去に絶滅させてしまった「ドードー」という鳥の生態が一部解明されたらしい。

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どうやって解明したのか?ドードーが古文書など残していたのか?

もちろんそんなことはなく、ドードーの骨からその成長サイクル、つまり季節による成長スピードを分析したらしい。日本のように、季節による環境の変化があり、植物の成長スピードが異なる地域の木を切ると「年輪」が現れる。そして、年輪の数を数えると、木の年齢がわかる。この話はわりと有名だろう。

そして、なんと木の年輪と同じく、骨にも年輪のようなものがある。つまり、成長スピードが季節によって異なることが、骨に記録されている。今回のドードーの生態は、世界中の博物館から集めた数少ないドードーの骨の標本22本(22体の異なる個体)から分析した結果、復元されたものらしい。動物の骨からこのような分析をする研究自体は一般的に行われているようだが、完全に絶滅してしまった動物の骨を分析するのは珍しいようだ。

ちなみに、木や骨に限らず、貝殻にも季節による成長サイクルが残されており、貝殻の断面を顕微鏡で詳細に分析すると、やはりその貝の年齢や季節による成長スピードが分析できる。

しかし、今回の記事を見て切なくなったのは、ドードーは人類に発見・記録されてからわずか100年足らずで絶滅に追いやられてしまったらしい。しかも、その生態や習性に誰も興味を持たず、誰もドードーの生活を記録していなかったらしい。今でこそ人類は他の生き物の生態等に興味を抱き、その種を絶滅から守ろうとしたりするが、そんなこと関係なかった時代がつい数十年前まであったと思うと、仕方なかったとはいえ残念だ。いや、この残念という気持ちも、20世紀後半以降の価値観に基づくわけだが。

日本でもトキとかニホンオオカミとか絶滅させられてしまったし、気を付けないといけない。

一方で、「日本住血吸虫」が絶滅しても、人類誰も困らないのも事実。むしろ積極的に絶滅に追いやった。結局は環境保護も「絶滅危惧種」という言葉も、そのときの人類の価値観次第なんだなぁと改めて思った。

だいぶドードーや骨の年輪から話が逸れてしまったなぁ。