三十路理系男の科学ニュース日記

ブログ名のとおり、三十路過ぎの理系男が世の科学ニュースを見て色々思ったことを書き連ねるブログです。

ドイツで世界最強のX線レーザーが稼働。ミクロの世界を観察できるらしい。

ドイツのハンブルグ近郊で、世界最強のX線レーザーが稼働を始めたそうだ。

www.afpbb.com

X線というと、レントゲン写真のようなものを連想するが、この記事を読む限り、原子やウイルスの内部構造を調べたり化学反応を観察したりと、どうやら電子顕微鏡のような役割が期待されるらしい。なるほど、電子顕微鏡だと原子やウイルスをそれ以上拡大してみるのが難しいが、X線だと分解能がさらい上がることが期待できる。

この施設、地下38mにあるという。強力なX線による影響を抑えるためなのだろう。

X線って電磁波だから、良く考えたら電子顕微鏡よりも使い勝手がいいのだろうか。私は大学で電子顕微鏡のような装置を使ったことがないが、使ったことがある人の話だと、ちょっと離れたところにあるエレベーターの動きが電子顕微鏡のノイズになるらしい。エレベーターは鉄の箱で、鉄原子に大量の自由電子が含まれているから、それが移動すると、その影響で電子顕微鏡の電子線がわずかに曲がるらしい。X線ならその心配が無いような気がする。

でも、そんなに強力なX線を照射して、ウイルスとか化学反応とかに影響しないのだろうか?ウイルスとか、観察する前に分解してしまったりしないのだろうか。世界最強とはいえ、出力は分子の結合が切れない程度に調整できるのだろうか。このあたり、研究者の「慣れ」が必要なのだろうなぁ。